ASAトップページ > 態度教育推進事業 : 態度教育とは?
中学生が職場体験に来ます。そのとき「○○君」とその子を呼んだとき「ハイ」と返事が返ってくると気持ちいいですね。「この子はええ子やな。よし、しっかり教えたろ。」という気持ちになります。態度がいいのです。逆に、無視されたり、「なに」とにらまれたりすると「何やこいつ。態度悪いな。」と気分が悪くなります。態度が悪いのです。こんな子は周りの協力を得ることができません。まるで成人式で悪態をつき、悪ふざけをしている人と同じです。態度が悪いのです。成人をお祝いしたいという気持ちにはなれません。世の中で良い子といわれるのは勉強だけができる子ではありません。基本的な態度がしっかり身についている子が良い子といわれるのです。
私は子どもたちが良い子に育って欲しいのです。良い子とは、明るく元気で、素直でまじめでやさしくて、一所懸命取り組む心の強い礼儀正しい子です。自分のことは自分でみんなのことはみんなでできる生きる力のある「自律した人間」に育って欲しいのです。その基礎になるのが【態度教育】です。態度教育とは「挨拶」「返事」「履物をそろえる」「姿勢を正す(立腰)」「食事のマナーを身につける」の五つです。このあたりまえのしつけを徹底して子どもに指導していきます。しつけとは「礼儀作法をその人の身につくように教え込むこと」とあり、身を美しく(躾)とも表します。これが人間としての基礎になります。何事も基礎が一番大切です。この基礎を徹底して幼児期に身につけさせましょう。
挨拶は言うまでもなく人と人を結ぶ絆の第一歩です。
笑顔で元気よく自ら挨拶できる子どもに育ってほしいです。
挨拶のポイントは「ながら族」で行うのではなく、立ち止まって身体をその人に向け行うことです。
子どもには「足をそろえて」と指導します。
立ち止まって行うことにより、目の前の人に心が向き、丁寧な挨拶ができるようになります。

返事は「ハイ」です。漢字にすると拝啓の「拝」です。人を大切にし相手に敬意を表す語です。
「ハイ」という返事はわがままを抑える効果もあります。
自信を持って「ハイ」と返事ができる子どもに育ってほしいです。
ハイの実践で子どもの心のコップが上に向き、素直な子どもに育ちます。

皆さんの家の玄関の靴の状態はどうですか。右に左に靴が散乱していませんか。
靴をそろえるということは、後片付けと次への段取りの習慣につながります。
整理整頓・清掃・清潔が大切です。
履物指導のポイントは両手を使うということです。
片手でするのではなく丁寧に心をこめて両手で履物をそろえます。
そのことにより物と心のけじめがついていきます。

姿勢を正すと気持ちが良くなります。
姿勢を正すと健康にも良いのです。姿勢を正すとは腰骨を伸ばすことです。
つまり、心身共に元気の源が姿勢を正す、腰骨を伸ばすことなのです。
また、正しい姿勢を保つには自分の心と身をコントロールしなければなりません。
わがままをおさえる意志の力も養います。

食育で一番大切なことは「命」への感謝です。
命をいただくことによって私たち人間は生かされていることを伝えないといけません。
そして食を中心にした前後のしつけも大切です。
前はトイレです。後は歯磨きです。
これをしっかり指導します。
そして、箸の持ち方や手を合わせ「いただきます」の挨拶などの食のしつけもしっかり行います。
食事の手抜きは致命的です。愛情は「食」に表れるといいます。
食事は愛情です。食事は命への感謝です。
